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松尾大社・松楽の酒まん。

松尾大社・松楽の酒まん。

Tags: sweets
「つくばね」羽根つきの羽根に似た刺し身のツマ。(京都「花楽」にて)

「つくばね」羽根つきの羽根に似た刺し身のツマ。(京都「花楽」にて)

Tags: entree
鮒ずし。

鮒ずし。

Tags: entree

Rhodes Piano について

※藤枝作品はRhodes Pianoで演奏予定です。

Harold Rhodes(1910-2000)によって、1940年代にGIの慰安目的の音楽療法プログラムとして開発された。最初期は軍用飛行機の余剰パーツを用いて作られ、発音構造的にはトイピアノと似たものであった。これにピックアップをつけてアンプによって音量を増幅するように改良される。1959年から1973年までフェンダー社との合弁事業によって、Fender Rhodesの名で生産される。1973年独立後、75年くらいからFenderの名がロゴから消え、単純にRhodes Pianoと呼ばれるようになる。

構造はハンマーによって、トーンジェネレータという金属棒を叩き、トーンバーという捻った形状の金属板を共振させる。チェレスタとヴィブラフォンを想起させる独特の音色である。

登場以来、多くの著名ポップスアーティストたちから支持されて、エレクトリック・ピアノの代名詞的存在になる。

今回使用するmark Vは1984年に登場、事実上最後のRhodesである(2006年にmark 7として復刻されたが、現在生産されているかは不明)。チック・コリアがこよなく愛したことで知られる楽器。

Tags: concert

藤枝守

Falling Scale no.1,2,3 (1975-77) フォーリング・スケール no.1,2,3 

Doubles Resounded II (1990) ダブルス・リザウンディド II 

Patterns of Plants, the 23rd Collection (2013) “In C” 植物文様第23集「In C」

作曲者自身による解説

 はじめてピアノのために作曲したのが《フォーリング・スケール》という作品でした。1975年のことです。その翌年、高橋アキさんによって初演されて以来、しばらく、シリーズとして作曲を続けました。そのタイトルにあるように、下降音階による音型を重ねたり、ずらしたりする手法に徹しましたが、そのとき、マルセル・デュシャンの《階段を降りる裸婦》がヒントになりました。ある時間差のなかで重なりあい、ずれ合う裸婦の姿をそのまま音楽的に読み換えたらどうなるだろう。そんな思いつきから《フォーリング・スケール》が生まれたのです。

 その後、フレーム、あるいは輪郭としての下降音階は、バッハの《音楽の捧げ物》のなかの18小節の逆行カノンに引き継がれ、さらに、グレゴリオ聖歌の「キリエ」や「アニュス・デイ」などの単旋律に移り変わり、あらたに生まれたのが《Doubles Resounded》というシリーズです。このシリーズでは、聖歌の単旋律をかたちづくる個々の音程に着目し、それらの音程的な偏差に基づいて操作を加えて、さまざまなヴァリアントを派生させていきます。これらのヴァリアントは「分身~Double」と呼ばれ、この「分身」からあらたな「分身」が生みだされていくプロセスが展開されています。

 植物の電位変化のデータをメロディックに変換する「植物文様」という連作を始めたのが1995年。その最新作のひとつである《第23集》は、ピアニストの井上郷子さんの委嘱作ですが、「In C」という副題を与えました。昨年、なんどかテリー・ライリーの《In C》の演奏に立ちあう機会があり、この作品をかたちづくる多数の音型において、C音を基音としながらも、F#音やBb音が旋法的に揺らぎを与え、反復的な音型の展開を推進させる原動力となっているように感じたのです。そこで、《In C》に内包された旋法をいくつか取り出し、それらに基づきながら《植物文様》の手法によってさまざまなパターンを生みだし、自由に繋げてみようと思ったのです。ただし、《In C》のようにパターンが反復されながら連続的に推移するのではなく、ここでは、4つの小曲(pattern)が行き先のあてもなくさまざまに展開していきます。なお、この曲集は、敬愛するテリー・ライリーへのオマージュでもあります。

藤枝守

Tags: concert

佐藤聰明 コラール(2000)

演奏時間 約5分30秒

バッハ没後250年にあたる2000年に、全音楽譜出版社はバッハをテーマとした国際作曲コンクールを企画し、その際国内の著名作曲家10人に類似テーマ曲を委嘱した。この曲はそのひとつ。

佐藤聰明の楽曲は、仏教聲明などに影響され、音の重なりあいから生まれる独特なサウンドが特徴である。ときに楽譜に書き込まれた以外の、高次倍音が浮かび上がってくる。

佐藤氏のピアノ作品は和音をひたすら連打するスタイルである。また弾いたばかりの音をマイクで拾って、直後(およそ 0.5秒後)にプレイバックして生演奏にかぶせるという「デジタル・ディレイ」という方法をとったものもある。私も実際に2009年に草月ホールの演奏会でその音を聴いたが、お経のような音が聴こえてきたのが印象的だった。

コラールはバッハのコラール「アダムの堕落によりてすべては朽ちぬ」冒頭の2小節余りの旋律を用いたもの。やはり全曲、和音の連打によって構成されている。ディレイはかかっていないので、はっきりとした倍音聴取は難しいが、やはり不思議な響きが楽しめる。

余談になるが、ほぼ同じスタイルで数住岸子と花房晴美のために書かれた、ヴァイオリンとピアノのための「歪んだ時の鳥たちⅡ」という曲がある。ピアノの連打上をヴァイオリンが微分音を使いながら邦楽のように歌っていく作品だ。以前に、ヴァイオリンパートをクラリネットに置き換えて、村井祐児氏とイスラエルで演奏したことがあった。この曲はその演奏会でとても受けがよく、アンコールにぜひもう一度この曲を、と主催側から頼まれたほどであった。

Tags: concert

難波研 Moon-Spell(2011委嘱作品 初演)

演奏時間 約16分

藤原祐によるライトノベル「煉獄姫」をベースにした三部作のひとつ。煉獄とはダンテの「神曲」にもある現世と隔たった世界で、その異界と現世とを繋ぐ扉から漏れる毒素を用いてさまざまな術(=煉術)を操る通称「アルト」という王女が主人公。このピアノ独奏曲は、アルトのモノローグであるという。次の4つの部分から成るが、ストーリー性はなく、ひたすら「煉獄姫」に通じるムードを形成していく。

A Dark and solemn with timeless motion (暗く厳かに 時を超えた動きで)

B Dreamy / otheworldly resonance (夢のような異界的な響きで)

C Pale and mysterious (青ざめて神秘的に)

D Calm and ecstatic (静かに恍惚と)

8分音符=15という驚異的な遅さで、ピアノから発せられる多様なサウンドを追求した作品で(しかも内部奏法なしで!)、ダンパーペダルでは微妙な段階的使用に加え、ノイズを伴って踏むことも要求され、他にもソステヌートペダルの多用、ノイズのみのグリッサンド、人声の使用など、発音に繊細な神経が要求される。作曲者は「パフォーマンスにおける身体の動きはパントマイムのごときであらねばならない」と指定しているが、所作の遅さは、能楽のような趣がある。

Moon-Spell(月ー呪文)のタイトルのように、「A-E-B♮」が呪文のように繰り返される(ときに聞こえない場合も!)。私は秘かにアルトの正式名「Artemisia」を綴った(spellした)ものではないかと想像している。

Tags: concert

河合拓始 ヘッセに寄せて(2012)

河合氏自ら「渾身のプログラム」と形容したコンサートツァーが昨年福岡、東京、京都で行われた。そのテーマのひとつは「老い、または年をとっていくこと」。河合氏は昨年1月に拠点を東京から福岡の糸島に移し、自然と関わりあいながらの生活を始めた。そしてやはり晩年に庭仕事をしながら創作をしたヘルマン・ヘッセの詩文を読み、ケージ、ヴェローゾ、藤枝守などの作品を自作と絡めたプログラムを組み上げる。取り上げられた作品たちは、氏と同じ年齢頃(当時48歳)に書かれた作品がメインで、プログラムは全体としてヘッセを軸に精神的な共通項を形成している。まさしくいま私たちが切実に直面している問題である「自然との共生」とか「生体としての老い」というテーマに、作曲家自らの人生の転機というタイミングで切り込んでいった記念碑的なプログラムであると言えるのではないだろうか。

河合氏の作品はヘッセの詩文による4つの曲から成っている。「春の散歩」「夏の終わり」「秋の雨」「灰色の冬の日」と四季に因んでいるが、作曲者によると、組曲として続けても、1曲ないし数曲取り上げることも可能で、曲順も自由とされている。今回は偶然ではあるが、作曲者のナンバリングと同じ曲順で演奏する。作曲者自身の演奏では、日本語による朗読とともに行われたが、今回は詩文の一部をドイツ語で朗読するという試みを行う。

Tags: concert
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(Source: assets)

末富「花の袖」。こなしに小豆餡。桜の季節に合う。

末富「花の袖」。こなしに小豆餡。桜の季節に合う。

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